「戦争と女性の人権博物館」日本後援会

連続学習会2010「いまなお、武力紛争下で性暴力が」

NO.1 国際機関の報告書などにみる武力紛争下の性暴力

 60数年前に日本軍が犯した組織的な性暴力、性奴隷制について日本政府は未だ被害者が求める公式謝罪と賠償に応じず、未解決のままです。 そして、現在なお、法的秩序を失った各地の武力紛争下では少女や女性に対する性暴力がくりかえされています。敵対する勢力に打撃を与える有効な戦略として実行されることさえあります。 日本軍が侵略した先々で慰安所を設置し、なおかつ、各地で性暴力を犯した頃と現在の状況が若干異なるのは、武力紛争下の性暴力が場合によっては告発され、国際刑事裁判所で裁かれ、調査が行われ報告書が作成されるケースもあり、国連安保理もこの問題について決議を採択するなどの点です。 今回の学習会では寺中誠さんに、調査報告書や国際諸機関の決議の内容と武力紛争下の性暴力の実態についてお話していただきます。

講師:寺中誠さん(アムネスティ・インタナショナル日本事務局長、東京経済大学客員教授)
日時:2010年7月17日(土)14:00
会場:Space&cafeポレポレ坐 地図(外部サイト)

<同時開催>戦争と女性の人権国際展

NO.2 旧ユーゴ紛争下の性暴力―国際刑事裁判所はどう裁いたのか

 日本軍の「慰安婦」にされた金学順さんが韓国挺身隊対策協議会にはじめて名のり出たのは1991年でした。その後、韓国をはじめ、各国の被害者が名のり出るよ うになり、国の責任を問い、謝罪と賠償を求めて日本の裁判所に提訴しました。ちょうど同じ年に勃発した旧ユーゴスラビアの紛争下(1991年―99年)で、日本 軍が植民地や占領地の少女や女性に対して半世紀前に行ったことと近似の性奴隷化や性暴力が敵対する勢力の間で行われていたことを知った時、私たちは慄然と したものです。
 旧ユーゴ紛争下で一般市民に対する広範かつ組織的な攻撃の一環として行われた性奴隷化・性暴力については国際刑事法廷(93年開設)で審議され、判決はほ ぼ出揃いました。起訴状で明らかにされた旧ユーゴ紛争下での性暴力の実態と、国際刑事法廷が女性に対するその犯罪をどのように裁いたのか――被害女性を支 援する現地の非政府組織と交流の深い江口昌樹さんにお話していただきます。

講師:江口昌樹さん(新潟県地域総合研究所主任研究員、旧ユーゴスラビア平和・人権にいがたネットワーク)
日時:2010年9月25日(土)14:00
会場:Space&cafeポレポレ坐 
地図(外部サイト)
資料代:800円(学生無料)

*講師の江口さんが、後日、「フォチャ事件起訴状(要約)」「フォチャ事件第1審判決(概要)」の2つの資料を翻訳して送ってくださいました。

NO.3 平和以外に何でもある国「コンゴ」~その紛争の実態と平和への展望~

 コンゴでは、1996年と1998年の二度にわたって戦争が行われました。2003年にこのコンゴ東部紛争は「正式」に終了したということになっていますが、現在でも 政府軍や武装勢力による暴行、強奪、性的暴力、誘拐などは続いています。2008年の性的暴力の被害は1万6千件を記録し、そのうち65%は子どもたちであったと報告されています。
 さらに18歳未満の少年・少女が誘拐されて兵士にされるという問題も起こるなど、コンゴでの人権侵害は「女性や少女にとって、コンゴ東部は世界で最悪の場所だ」と国際刑事裁判所(ICC)が言明したほどの状況となっています。
 今回の講座では、あまり知られていないコンゴ紛争の実態と解決への展望について国連の職員としてアフリカでの平和構築に関わった経験を持つ米川正子さんにお話を伺います。ぜひご参加ください。

講師:米川正子さん(宇都宮大学特任准教授)
日時:2010年11月20日(土)14:00
会場:Space&cafeポレポレ坐 
地図(外部サイト)
資料代:800円(学生無料)

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